60 消えゆく日本の伝統行事
物心がついた子供時代から70年経った今、多くの日本の伝統行事や文化が消滅への道を着々と歩んでいる。
☆仲人
昔の結婚式では一部の例外を除いて必ず仲人がいた。実質仲人もいれば頼まれ仲人もいた。最近では一部の例外を除いて仲人のいない結婚式が当たり前になっている。仲人だけでなく結婚式も家同士の結婚から本人同士の結婚へと変化している。仲人文化消滅が少子化に拍車を掛けた面は否定できない。
☆お墓
核家族化が進みお墓の存続も怪しくなってきた。我々の子供世代までは何とか維持できそうだが孫世代ではお墓のない世帯が主流になりそうだ。お墓だけでなく仏壇や神棚も同じ運命を辿るのであろう。
☆香典
最近の葬式は殆どが家族葬で、中には故人の兄弟でも事後連絡という例も珍しくない。仮令葬式に参列しても香典を受け取るケースは殆どなくなった。その内「香典」と言う言葉そのものが死語になる時代も遠くないのであろう。
☆祭り
少子高齢化で伝統のお祭りも担い手がなくなり、中止に追い込まれる例が年々増えている。その内お祭りはDVDで見るか、博物館や伝統文化伝承館等でしか見ることが出来ない時代が目の前に迫っている。
☆雑煮、お節料理、お屠蘇、門松などの正月の伝統も忘却の彼方になるのであろう。
神原克收
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